2016年02月14日

続お座敷だってフルオート(以下略)

今から30年ほど前の実銃競技にピンバスターと言う競技が有りました。
(今でも有るのかは自分には調べる事が出来ませんでした)

台の上に6本(だったかな?)のボウリングピンを並べてそれをいかに速く打ち落とすか。
記憶が定かではないですが確かそんな競技だったと思います。

当然、日本のエアガン競技でもそれを真似た競技が行われて...(いたと思う)
当時のMGCショップにはわざわざその為におもちゃのボーリングピンが置いてありましたし。
自分もそれを買ってきて並べて...家の中では危険なのでやめました...(涙

(実はMGCのピンガンもその競技用レースガンのモデルガンだったりします)

で、そのピンバスター競技にフルオートのサブマシンガンを使うクラスが有ったのです。
有った...はず...古いGUN誌とかひっくり返すと記事が載ってると思うのですが...
探すのも面倒なので取り合えず今はそう言う競技が有ったって事にしときます(ぉい

つまり、何が言いたいのかと言うとシューターを目指すならフルオートも撃つべきであると(ぇ?
そんなどう考えても物欲全開な理由でフルオートエアガンに手を出していったのでした(笑

とは言え当時のフルオートエアガンは貧乏工員には気軽に買える様な値段では有りません。
しょせんは高嶺の花であるのかと諦めていた所に救世主が登場します。



ファルコン・トーイのH&K MP5Kです。
私の記憶では初めて1万円以下で販売された本格的なフルオートエアガンだったと思います。

はい、見ての通りの本格的外部ソース仕様BV式ですね。
今はホースの先にフリーダムアートのリリースバルブを付けています。
ですが、当時のオリジナル仕様だとホースの先には直接ガス缶を繋いでいました。



これがそのコネクタです。
リリースバルブを付ける為にちょん切ったので切断後もなまなましいですが(笑

他のフルオートエアガンが空缶を利用した気化室を使っていたのにこれはガス缶だけ。
まぁ、ガス缶を直接と言うのは低価格の外部システムには良く有る事でした。

以前に何処かの中古販売サイトでこれをグリップに直接付けたMP5Kを見ました。
ボンドで強引に付けた様でしたが、サイトの解説では「補修した後が有ります」と...
それ補修じゃなくて改造ですから(笑

さて、一見普通のBV式に見えるMP5Kですが実は低価格を実現する工夫が凄いんです。



ご覧下さい!マガジンの中が何も入っていません(笑
これ以上は無いって位のコストダウンですよね(爆

実は先ほどの中古販売サイトでも「マガジンの中の部品は欠損してます」と言ってました。
欠損じゃ無いです、元から入っていませんから(笑

何故ならば...



マガジン外して中を覗くと見えるのはアルミインナーバレルだけです。
ローディングノズルもチャンバーもまったく見えずにそのままインナーバレルは後方へ伸びてます。

では、マガジンはいったい何処へ?



ここでした(笑

バレルの上の真鍮キャップを外すとチューブマガジンが現れます。
ここに直接BB弾を50発ジャラジャラと入れてキャップを閉めると準備完了です。

あとはガス缶を繋いでトリガーを引くとマガジン内のBB弾が一気に飛び出して行きます。

本当に一気に飛び出します。

ワントリガーで全弾発射されます。
指きりでバーストショット?何それ?って感じです。

証拠をお見せしましょう。



装弾数50発のSMGが1秒間に51発を連射する。
ハイサイクルカスタムの電動ガンも真っ青の連射スピードです。

実はこれが低価格を実現した一番の秘密だと思います。

通常のBV式は1発ごとにBB弾そのものをバルブとして使いエアを切る仕組みだそうです。
でも、このMP5Kにはそんな複雑な仕組みは一切使われていない様なのです。

ようするにエアブラシなんかと同じで負圧によってBB弾をバレルに吸い込んで発射している様なのです。
完全に分解した訳では無いので何とも言えませんが...

ちなみにこのMP5Kの外装は、かの有名なポンプアクションカート式エアガンMP5Kそのものです。
そんな使いまわしな所も低価格を実現するのに一役かってたんですよね。

で、せっかく買ったフルオートサブマシンガンなのですが、このまるでスプレーでも吹いてる様な連射と、
4~5メートルも離れると1メートル以上にも広がる着弾パターンでまったくシューティングには使えず。
更に家の中でも一切撃つことが出来ず(試射は人気の無い河原でやりました)
そのままただのコレクションとして埃をかぶる事になってしまうのでした...  

Posted by hiro(034S) at 16:26Comments(2)